
2009年10月14日〜2009年10月19日
旅行日程
このページでは、今回の小笠原旅行の旅行日程を紹介します。
10月14日(水)
竹芝桟橋発10:00(30分前までに手続きが必要)のおがさわら丸に乗るためには、ラッシュアワーの山手線・京浜東北線に乗って浜松町で降りる必要があった。
この辺りは前回と同じなので、朝のラッシュが始まる前に早めに電車に乗り、浜松町界隈で朝食がてらぷらぷらとしてみた。
やがて手続きが開始となったが、前回とは新型インフルエンザ対策が異なっていた。
前回は最近感染者に接触したかなどの書類を書かなければならなかったが、今回は現時点で症状のある人は申し出てくださいというものだった。
おが丸に乗った後で再度連絡があり、発症した可能性があれば申し出てくださいというものであった。
恐らく、繁忙期に感染者が来島してしまったのではないかと思われる。
出航時には天気も比較的良く、竹芝の2階の外で待っている間は暑くて、10月の朝であるにもかかわらず半袖一枚になってしまった。
しかし、いざ出港してみると風が強く、船の上での半袖一枚はやはり無謀であった。
出港時に海を見ていたら、茶色い海の下から真っ黒なヘドロが出てきていた。
東京湾は夏の間に赤潮が発生したりしていたなどもあるので、そういうものかもしれない。
港付近にはカモメがたくさんいた。とても魚がいるようには見えないのに群れていた。
と思ったら、カモメの群れはおが丸を追いかけてきた。どうやらお目当てはデッキの上にいる人が投げてくれる餌だったらしい。
人の近くを何度も通り、餌をねだっていた。
この汚い東京湾で生活するのも大変なようだ。
海上は寒いものの日差しは強く、デッキに居たらかなり日焼けしてしまった。
しかし、午後になると曇りになり日差しもなくなってきて、長時間デッキにいるのは厳しくなってしまった。
夕方デッキに出てみたが、雲が多くて日の入りは見ることができなかった。
18:00にレストランが開いたが、他にすることもないのですぐに入って早めに夕食。
その後やっぱり暇なので、ウインドウブレーカーを着てデッキへ。
風はあるものの、もう7時間以上南下してきたせいか、風に冷たさがなくなってきていた。
遠くに八丈島と思われる灯台の光が見えていた。
しばらく暗い海を眺めながらぼーっとしてみた。
ふと空を見上げると雲がなくなっており、満点の星空。
しばらく曇りで寒かったせいか、デッキには誰もいない。
しばらくの間、天の川を独り占めしてしまった。
再び雲が出てくるまで星空を堪能し、初日は終了。
幸先のよい船出だと思う。
10月15日(木)![]()
船の中での目覚め。日の出が5時30分くらいらしい。デッキは5時ごろには開くということで、5時起きでデッキへ向ってみた。
残念なことに空一面雲に覆われていて、日の出を見ることはできなかった。
それでも、もはや風に冷たさはなくなっていたため、しばらく海を見ていることにした。
遠くの雲の下が部分的に垂直に海まで雲が伸びているように見える。
正確には雲の下でものすごい雨が降っているのが雲のように見えるのだが。
そうしているうちに、おが丸にも雨が降ってきた。
さすがにデッキにはいられないので、中へ退散した。
とりあえず暇だったので、急きょ船内ツアーに申し込んでみた。
天気に関係なく、操舵室からの眺めは楽しみである。
今回は曇っていたものの、前回とは違い霧がかかってはいかなった。
そのため、聟島列島がくっきり見えた。メガネ岩やマグロ穴の穴まではっきり見えるほどであった。
操舵室から聟島列島が見えたので、見学ツアー終了後すぐにデッキに出てみると、少しずつ晴れてきた。
強い日差しの下、海が青い!
夏が帰ってきた!!
父島につくと恒例の父島タクシーによるお出迎え♪
うれしい限りです。
赤灯付近の枝サンゴの群生地が見事なエメラルドグリーンになっていた。
今回は、1航海しかないので入港日の午後半日ツアーから、出港日の午前半日ツアーまで全てツアーを予約しておいた。
そのため、上陸してからはひたすら忙しい。
船の中で海パンをはいておき、臨戦態勢を整えていざ上陸!
PAPAYAは船を出て左側で大きな旗をもって待ってくれていた。
行ってみると、船の上で話をした熟年夫婦も同じ宿だった。
縁のある人とは自然につながるものだと思う。
荷物を宿に置き、昼食を食べに。
午後のツアーがあるので慌しくなってしまった。
午後のツアーは全部で12人の客だった。ユースホステルの客が多いようだった。
出港前にウェザーステーションからイルカを探していたガイドの人から連絡が入っていて、すでにイルカがいることが分かっていた。
しかし、初心者にシュノーケリング講習する必要があるということで、小港海岸前に船を止めて15分くらい練習。
自分も耳抜きと撮影の練習を兼ねて入ってみた。
どうやら耳抜きはできるようなので、イルカがいたらチャレンジしてみようと思った。
練習後急いでウェザーステーションへ向かうと先に着いていた船がドルフィンスイム中だった。
ちょうど先の船が終わりかけていた頃だったので、タイミングは良かった。
イルカはミナミハンドウイルカだったが、イルカ同士でもみくちゃになって遊んでいるばかりで人とは遊んでくれない。
でも、泳ぎ去ってしまうわけではなく、見ている分には十分楽しい。
自分の今回の目的がイルカの水中撮影だっただけに、初日の午後にいきなり目的が達成されてしまった。
ボニンブルーの青い海の中を強い日差しの下で泳ぐイルカたちはとても幻想的であった。
比較的浅い場所であったため、海底まではっきりと見える。
イルカたちがもぐってしまっても、きれいに見えていた。
イルカが息継ぎで浮上してきたときに突然向きを変え自分のほうに泳いできた。
絡んで遊んでくれはしないものの、少しの間触れる距離で一緒に泳ぐことができた。
兄島の海中公園も澄んだ海と強い光で、非常にきれいだった。
こう書いてしまうとあっけないが、本当にきれいであった。
文字で表現することはとてもできそうにないので、写真を見てください。
イルカや海中公園で時間を食ってしまい、南島上陸は夕方になってしまった。
台風で潮をかぶり、枯れてしまった草木が結構あったらしい。
今回行ってみると、枯れた跡から新しい葉が出てきていて、命の強さを実感させられた。
今回が初めての人は少し残念だったのだが、夕日が扇池の穴にかぶってしまい、写真を撮っても逆光になってしまっていた。
ここは高い位置からの強い日差しが一番きれいだなと、改めて思った。
宿に戻った後で夕食。
PAPAYAの宿の食事はお別れパーティーを除き近くの羽衣という食堂へ行くことになります。
すでに食事は用意されていて、ご飯は盛り放題!おかずのボリュームも満点で、とっても美味しいご飯でした。
夕食後はナイトツアー。
前回6月に行ったときにはオガサワラオオコウモリは見ることができなかったので、リベンジ!。
できれば、グリーンペペの写真ももう少しきれいに撮りたいと思っていました。
まずはグリーンペペ探し。前回は竹藪だったのですが、今回は亜熱帯農業センターへ。
なんと数日前に農業センター入口付近のトイレの脇にある、フェニックスというヤシの一種と思われる葉の付け根にあったとのこと。
しかし、我々が行ったときにはきのこの姿は見えず。それでも明りを消すと、付け根は黄緑色に光っていました。
湿度が高くなれば菌糸が着いている部分から生えてくるとのことで、残念な結果に。
葉の付け根が光る不思議なヤシの木観察となりました。
そしてそのまま、亜熱帯農業センターの中を突き進み、今度はオガサワラオオコウモリ探し。
しかし、気配すらありません。
気配と言えば、同じくナイトツアー中の人の気配だけ。
高いヤシの木があるエリアに差し掛かった時、ガイドさんが前回はここで見ることができたとのこと。
少し待ってみると、一緒に参加していたお客さんの一人が、「あっ、何か飛んでいった」の一声。
もうしばらくすると、もう一匹。
真っ暗なので鳥は飛べません。そう。出たのです。
しばらく見ていると、20mはあろうかという高いヤシの木にとまるのが目撃されました。
遠いし、暗いし、あまりよく見えません
でも、どうやら2匹いるようです。もしかしたら親子かもしれないとのことでした。
更に見ていると、もう一匹止まりました。
目の前の木に合計3匹が、喧嘩もせずになにかもぞもぞしています。
もしかしたら餌があって、喧嘩しなくても十分な量があるのでは?とのことでした。
残念ながら写真は無理でした。 XoX
ちなみに、このオガサワラオオコウモリは父島には100匹程度しかいないのだそうな。
3/100が目の前に!かなりついてます!!
そのあとは小港海岸へ。
カニやオカヤドカリを眺めつつ、海岸へ。水を蹴って夜行虫を光らせようとしましたが、いくらやっても光らず。
残念でした…
海岸にはオカヤドカリがたくさんいますが、どれもアフリカマイマイという特大サイズのカタツムリの殻を背負っています。
と思ったら、3匹が寄り添うようにいた中の1匹がサザエの殻を背負ってました!これが本来の姿のはずなのですが…
でも、夜行虫よりも、もっともっと光っていたものが…
実はこの日はほぼ新月。そう、月の光がないんです。
しかも小港海岸は二見港の光もなく、とても真っ暗。そして、晴れ。
普通なら、海のど真ん中にいるおが丸のデッキからしか見れないのではないかと思われるような、壮大な星空を見ることができました!
そんなこんなで、とても充実したナイトツアーとなりました♪
10月16日(金)![]()
今日は、イルカ&マッコウツアー。
しかし、朝は天気が悪く、雨が降ったりやんだりだった。
あまり天気が回復しないままツアー開始。
前回私が来た時には、悪天候は長続きしなかったため、どうせ天気は良くなるという根拠のない自信の下、勝手な期待をしてみた。
まずは兄島海中公園へ。
今日は波がほとんどなく、兄島瀬戸も引き潮が終わる時間であったため流れがほとんどない状態だった。
そのためとてもきれいではあったが、日差しがなく、昨日よりも寒い気がした。
海中公園でのシュノーケリングが終わり、兄島瀬戸を西側に出たところに2隻の船がいた、我々が向かったころには2隻ともその場を離れてしまった。
近づいてみると、マグロのしっぽのようなものが見えたのであきらめたが、後から来た父島タクシーが居続けているので遠目からみていると、やはりイルカがいた。
近くにPAPAYA Jr.もいたため2隻に分かれてのドルフィンスイムとなった。
こういうときは船体が小さいPAPAYA Jr.の方が小回りが利いて良いので、私はそちらに移ることに。
ミナミハンドウイルカの群れだったが、残念ながらイルカは寝ていて、人の相手をしてくれることはなかった。
一頭、左目の後ろに星型のあざがある、「ワンスター」と呼ばれているイルカがいた。
特徴的なイルカには名前がつけられているらしい。
ボニンブルーの澄んだ海では水面近くでも、潜ってしまっても、イルカはとてもきれいに見えた。
ただし、日差しがなく暗いため、写真を撮ろうと思うと、潜った場合には目で見るよりも暗いものしか撮影できなかった。
イルカと泳いだ後は、南島へ。
でも、昨日も行ったので残ることに。
結局、1つ前のおが丸で来ていた女の子と二人だけ上陸しなかった。
他の人は南島で昼食だったため、上陸時間はかなり長い。
南島に上陸組を下した直後、雲が切れ青空と強い日差しが復活!
上陸組も南島を満喫できる最高のコンディションだったと思います。
我々はハートロック手前のジョンビーチ/ジニービーチの裏手あたりになる波の穏やかな場所で船上昼食。
その後、マンタやジンベイがいないか探しにハートロックから父島東側を北上する予定だった。
しかし、ハートロック手前にイルカの群れを発見したため急きょドルフィンウォッチとなった。
最初はハシナガイルカの群れが見えたのだが、しばらく見ているとミナミハンドウの群れもいたようだった。
恐らくハシナガが30頭くらい、ミナミハンドウが10数頭くらいと思われた。
少し船の上から見ていたが、ミナミハンドウもいるのでドルフィンスイムをすることに。
ガイドさんは全員南島に行ってしまったので、二人で入ることになった。
一緒にいた女の子は慣れていないらしくライフジャケットを着て入ることになった。
ライフジャケットを着てしまうと、完全に体が浮いてしまい潜ることはできなくなるため、水面から下をみるだけになるはずであった。
ところが…あんなことが起こるとは。
このイルカたちは遊びっ気が盛んで、最初はイルカ同士でじゃれあっていた。
ところがしばらくして呼吸をしに上がってきたところで数頭が我々に気付いた。
するとイルカ同士で遊ぶのをやめて我々に絡んできてくれた。
当然、自分はここぞとばかりに練習した耳抜きを発揮して少し潜ってみることにした。
そうしたら遊びっ気たっぷりのイルカは絡んで遊んできてくれた。
(本当は自分がイルカと遊んでいるところを誰かに撮影してもらいたかった…)
自分ばかり遊んで申し訳ないかなと思って、一緒にいた子の方を見てみると、なんと…
ライフジャケットでほとんど身動きが取れずに浮いているだけの女の子の真下に、真横にイルカが!
単に呼吸のために浮上してきたタイミングで近づいているのではなく、イルカはその子のそばをわざと泳いでいる!!
更にしばらくすると、1頭のイルカがその子の真下を背面泳ぎし始めた!!!
泳ぐのがうまい人に絡んでいるのは見たが、単に浮かんでいるだけの人にあれだけ絡んで遊んでくるのは初めて見た。
散々二人占めしたところで、同じく南島で昼食をとっていたと思われる父島タクシーの船がやってきた。
我々もお迎えの時間になったので南島へ行き、上陸組を乗せて再度イルカポイントへ。
戻ってみるとちょうど父島タクシーの船がドルフィンスイムを終えたところで、入れ替わりPAPAYAの上陸組が入ることに。
まずは、ハシナガの群れが移動しそうだったので、ハシナガの群れを船上からドルフィンウォッチ。
1頭のハシナガがスピンジャンプを披露してくれました。これには全員大満足!
でも、まだ終わりません。
次に遊んでくれるミナミハンドウのところへ行き、ドルフィンスイム。
最初に入った二人は疲れ切っていたので船上から見ていることにしました。
今回は人数も多かったせいか、遊んでもらえたのは泳ぎがうまい人だけだったようです。
でも、ずーっと遊びっ気いっぱいで、イルカ同士がじゃれあっているのを延々見ることができたようです。
マッコウの時間になったので、イルカとはお別れ。
そのまま東側の海へ向ってみると、まだ島が見えている深さも800mほどのところで最初のブロー発見。
今日はマイクを使うことなく探せました。
今日圧巻だったのは、その数でした。
あっちこっちでブローが上がり、船長の田中さんはどっちに行こうか迷ってしまう場面もありました。
今日のツアーは本当に大当たり。
参加者全員大満足だったのですが、実はハートロック前でイルカを二人占めした我々だけは、満足のレベルが格段に上だったのでした♪
10月17日(土)
今日はケータ島ツアー。
昨日より1時間が早い出発に、朝の準備も忙しい。
天気は良いのだが、予報では午前中から雨になるとのこと。きっと外れて晴れるだろうという根拠のない自信再び!
遠いので、二見港を出て早々に北上開始。
イルカが出れば止めて泳ぐと言っていたが、結局父島周辺も、聟島列島までの間も何も出なかった。
聟島列島最初の島である、嫁島につくとマグロ穴付近にさっそくイルカのおでまし。
ハシナガとミナミハンドウの両方がいて、さっそくPAPAYA Jr.との2隻体制でのドルフィンスイム。
どうやらミナミハンドウは2グループいるらしく、子連れの方は寝ているようで人を相手にしない。
もうひとグループはイルカ同士で絡み合って遊んでいた。こちらのグループは多少遊んでくれるイルカもいて、自分も1頭遊んでもらった。
子連れのグループには1頭遅れ気味のイルカがいた。
尾びれに傷があり、そこから釣り糸のようなものが垂れていた。
恐らく、釣りの仕掛けに絡まったものと思われる。
群れから遅れ気味に泳いでいたため、少し痛いのかもしれない。
かわいそうだった。
ドルフィンスイムの後は、直ぐ脇にあるマグロ穴でイソマグロウォッチ。
穴の手前でネムリブカとウミガメに遭遇しちゃいました。
更に、穴を通過したあたりにお目当てのイソマグロが。
きれいな魚もたくさんいて、イソマグロの存在感が薄れてしまうほどでした。
嫁島を満喫したので、そのまま北上して媒島へ。
媒島の東側にもマグロ穴がある。
嫁島のマグロ穴は、岩の中央を貫通する穴だが、こちらは媒島の東側に空いている行きどまりの穴である。
媒島の東側は波が荒れていたが、当然のように行ってみることになった。
残念ながら最初のガイドさんが向かったときにちょうどイソマグロが出て行ったらしく、ほとんど魚もいなかった。
仕方がなく戻ろうとしたが、泳いでも泳いでもなかなか進まない。
波があるだけでなく、潮の流れもあるようで、船に戻るのが大変だった。
その後、媒島の東側でイルカを発見したものの、波が荒くてドルフィンスイムはできず、そのまま針の岩を眺めながらケータ島に向かった。
ケータ島では、前回コアホウドリを保護した小花湾で船上昼食。
食後のシュノーケリングを楽しんでから上陸となった。
自分としては前回上陸しているし、イルカと泳いだり撮影するのがメインの目的だったので、船に残ろうかと思っていた。
しかし、ここまでイルカと泳ぎすぎたせいか、靴ずれならぬ、フィンずれで足の皮が何か所もえぐれてしまったため、上陸することにした。
前回行ったときに、この秋で上陸できなくなるかもしれないと船長が話していた。
結局9月中には結論が出なかったらしく、今も継続審議中とのこと。
場合によっては、本当に今回が最後の月になるかもしれないだけに、上陸しておくのが正解だったと思われる。
上陸は、PAPAYA Jr.に乗り換えてゆくのだが、このころから雲行きが怪しくなり、日が陰ってしまった。
でも、それがかえって都合がよく、大山までの日陰のない道のりを快適にハイキングすることができた。
(ちなみに前回は夏至の翌日で晴れていたため、たかが数十分の上りも地獄のようだった…)
今回はさすがに秋だったせいか、草がやや枯れ始めていた。
また、海辺では台風のせいで枯れたと思われる木があったり、入口付近の林は大量の落ち葉があったりした。
快適なハイキングの後、大山の頂上に着くと雲が切れてきた。
なんといういいタイミングなのだろうか♪
今日はガスが全くなく、大山からの景色は壮大で、まさに絶景の一言に尽きるものだった。
これを見てしまうと、やはり上陸して良かったと思う。
しばらくして下山し、林の中の旧住居跡に来た時に、とうとう雨が降ってきてしまった。
どんどん強くなり、PAPAYA Jr.からMis. PAPAYAに乗り移るときには相当な雨になっていた。
しかし、この雨も悪いだけではなかった。
浜でPAPAYA Jr.に乗る直前に、虹が出ていた。
更に、Mis.PAPAYAの上からは2方向に虹が見えただけでなく、1つはダブルレインボーになっていた。
確かに外側の虹は色順が逆になっており、自然の美しさを満喫する結果となった。
と、ここからは地獄の航海。
地獄というよりも、南の島の悪天候を満喫することになりました。
これはこれで、なかなか無い体験だと思います。
しかし、思い出してみれば前回6月のケータ島ツアーのときも、帰りは大潮+沖縄にいた台風8号からのうねりでとんでもない
大波(2階建てのMis. PAPAYAと同じくらいの高さ)の中の帰り道でした。
今回は風と大雨。
2階席の船長横には、雨で顔が痛くて居られない。
船長も1階席で操縦せざるを得ない状況に。
後で聞いた話では、PAPAYA Jr.はウエットスーツを着込み、水中用のマスクをして運転していたそうです。お疲れ様でした。
そんな状況なので、サンセットを見ることはできませんでした。
帰ると寒いので慌ててシャワーへ。
その後、お別れパーティーの始まり、始まり。
テーブルの上には、食べきれないほどの夕食が並んでいたが、奥の方に更に大きな魚が3匹ほど。
今日ケータ島に行かなかったガイドさん手作りだそうで。
これが本気でうまい!
PAPAYAでは、食事つきにしてもパーティー以外PAPAYA自体では食事は出ず、近くにある羽衣という食堂に食べに行く。
ちなみに、こちらも食事は非常においしく、しかも朝晩必ず違うものが出てくるように気を使ってくれていた。
しかし、パーティーの食事もプロが作っているとしか思えないおいしさで、なぜこれを普段から出さないのか聞いてしまった。
ツアーもやっているから人手が足りない…ってあっさり言われちゃいました。
当たり前ですよね。
早朝から船の準備をし、帰ってきても後片付けをし、宿の準備もし、ナイトツアーにも行き…
朝から晩まで非常にきつい仕事を笑顔でこなす彼女たちには、本当に頭が下がります。
パーティーでは美味しい食事を徹底的に堪能した揚句、飲み放題のジントニック(with 庭の島レモン入り)を堪能しました。
個人的には、あと30分!って言いたかったですけど。^^;
10月18日(日)![]()
今日はおが丸の出港日。なんてことは考えたくもない。
長期滞在している常連さんが、しきりに延ばせ延ばせと言ってくる。
「延ばせるもんなら、言われなくても延ばしてるわー!」って叫びたい。
今日は朝から大雨。
午前のツアーは中止?と思ったが、もちろんやりますの一言に大急ぎで準備開始。
帰ってきてからおが丸の出港までの時間がないため、帰り支度も合わせてすることに。
今日だけは全員ウェットスーツを借りてゆくことに。
集合のPAPAYA前の時点で、全員カッパを借りてきている始末。
出港前に船の上でウエットスーツを着てからの出発となりました。
出港直後に痛いほどの雨。
今日の船長は、昨日ケータ島でPAPAYA Jr.を大雨の中立ちっぱなしで運転していた高橋さん。
本当に頭が下がります。
また、南島上陸のためのPAPAYA Jr.には、ガイドの茉里さん。
大荒れの中、本当に申し訳ないです。
私もマスクを着けて2回の船長横の椅子へ。
でも、おでこと顎は雨に当たるので痛いこと痛いこと…
今日は南西の風であったため、南島瀬戸に向かうにつれどんどん波が高くなる。
小港海岸のあたりは赤土が流出していて海が茶色に。あぁ…ボニンブルーが…
南島瀬戸を超え、南島のサメ池前に着くと、すさまじい波が…。
でも、サメ池の中には父島タクシーの船が…マジですか?
PAPAYAの船長の高橋さんもこれならいけそうとのこと。
しかし、PAPYAの場合、本船のMis. PAPAYAは大きすぎてサメ池には入れないので、一旦PAPAYA Jr.に乗り換えないといけない。
この乗り換えが南島周辺ではできないので、南島瀬戸にある波をせき止めている閂(かんぬき)岩の前の
波の穏やかなところへ移動してから船の乗り換え。
本当ならば、自分は南島には上陸せずに残ってイルカを探すのが理想なのだが、Mis.PAPAYAに残っても波の大きくないところで待機するだけだったので、
雨の南島に上陸することにした。
さすがに客だけでなく船長も交代して、出発。
PAPAYA Jr.は小さい船なので、南島瀬戸で大揺れ。マスクを着けている船長以外、誰も前を向けない状態で突き進んでゆく。
そしていよいよサメ池前。
ここが最も荒れている場所で、入口が見えないほどの大波が来ている。
サメ池前でタイミングをうかがい、一気に突入!
サメ池に入るとまったくと言っていいほど波がなく、しかも、雨がやむという神がかり的な天候。
雲も薄くなっていて、上陸するには本日最高の状態。
まず、高台に登ってみることに。初日に来た時よりも、緑が濃くなっている気がした。
雲が薄くなっているので、サメ池のエメラルドグリーンも健在だったが、高台から南島瀬戸を挟んで反対にあるはずのハートロックが見えない。
あの距離が見えないとは、すごい日なのだということを実感した。
そして高台から降りて、今度は扇池に向かうことに。
この大雨の中、大型の鳥であるカツオドリは飛んでいるのだが、小型の鳥は厳しいらしい。
道端にうずくまっているのを2羽目撃した。
間近で鳥が観察できるのを見ることができるのは、雨の中のツアーだったからだろう。
やはりラッキーなのである。
晴れていると砂浜がまぶしい扇池だが、今日は薄日の状態。
日差しが強すぎない分、島全体がとても濃い色をしているように思えた。
こんな日に上陸した物好きな客4人で写真を撮ることになったが、ガイドのまどかさんは、1っぱつで全員がジャンプした写真を成功させていた。
さすがです。
帰りにサメ池前に来た時に再びの雨。
本当に絶妙なタイミングでの上陸でした。というか、誰か神がかり的な運の良さを持っていたのでしょう。もしかしたら全員かもしれませんが…
船に乗った後で、船長から一言、サメ池を出たときに大きく揺れるのでつかまっていてくださいとのこと。
サメ池の出口を見てみると、揺れるというよりもひっくり返るのでは?という大波。
入るときと同じく、出口付近で波を伺い、一気に脱出!
の直後に、思いっきり船が波に乗っかり、はね上げられ、更に直後にはたたき落とされる!
大揺れの中ゆっくりとその場を離れ、Mis. PAPAYAのもとへ。
しかし、ものすごい大揺れでした。客はスリルと迫力満点さを楽しんでいましたが、楽しんでいたのは客だけでした…ごめんなさい。
その後、イルカを探しつつ海中公園へ。
結局イルカを見つけることは出来ずに、海中公園へ。
兄島瀬戸は父島の北東なので、風の影響が少なく、波がほとんどない。
水に入ると、水中の方が暖かい。
日差しがないので明るさはないが、相変わらずきれいなサンゴと魚がたくさんだった。
と、突然視界が悪くなった。マスクが曇った?と思い一旦顔をあげてみると、ものすごい雨が水面をたたいていた。
再度の大雨で岸の赤土が流出してきたらしく、ガイドのまどかさん曰く、海中公園で海底が見えなくなるのは初めてだ、とのこと。
そのくらいすさまじい雨が、昨日の午後から降りっぱなしなのでした。
小笠原は基本的に火山島なので、雨水は地面に吸収されない。そのため即席の滝があちこちに出来てとてもきれいだった。
高橋さんの判断で、濁った海中公園から離れて、雨の日にしか出現しない滝の名所である滝の浦に行くことになった。
滝の浦は兄島の西側にあり、海中公園からすぐだった。
湾内にはなぜか波がほとんどなく、冷えた体をココアで温めつつ、滝見物。
滝の浦は恐らく三角形のくさびを打ったような湾なのだと思われる。
そこは一面断崖で、無数の滝ができていた。
圧巻だったのは、もっとも奥にできている滝で、すさまじい流れになっていた。
ここまで大きな滝になることは極めてめずらしく、やはり昨日からの降り方がすさまじいことを物語っていた。
よくよく考えると、昨日からの雨はこの滝を見せてくれるための降っていたのだと思った。
やはりラッキーなのである。
ガイドの人たちが、めったにないという話をするのがとても多いツアーであった。
この後は孫島までイルカを探しに走ったが、結局見つけることはできないまま帰港。
急いで熱いシャワーを浴び、帰り支度をすることとなった。
雨がひどいので、車で送ってくれることになった。
今回は宿泊していた人数が少なかったため、全員車に乗ることができた。
今回の便で帰らない二人がお見送りダイブをしてくれることになった。
二見港ですでにウエットスーツをウエットスーツを着こんでお見送りをしてくれたあとで、Mis. PAPAYAに乗り換えて追いかけてきてくれた。
今回は客も少ない時期のせいか、お見送りは3隻だけだった。
(もしかしたら1隻だけ反対側お見送りをしている船はあったかもしれない)
PAPAYA以外では、恒例の父島タクシー、あとはどこの船かは見えなかったが、小さな屋根のない船だった。
最初に小さな船が寄ってきてダイブとなった。
船長含め、3人が乗っていたが、なんと3人全員で一斉に前転ダイブを見せてくれました。
父島タクシーには船長とガイドの二人しか乗っておらず、ダイブは無し。
PAPAYAにはユースの残り客と思われる人とPAPAYAの残り組にガイドさんたち。
相変わらず延々おが丸を追いかけて、今日は西島を過ぎたあたりでダイブ。
雨の中、2階席から4人、1階席から1人のおみごとなダイブでした。
みなさんありがと〜♪
父島周辺は雨でしたが、ケータ島付近まで来ると晴れていました。
聟島列島全体がはっきりと見えていたため、見えなくなるまで眺めていました。
島は徐々に小さくなり、色を失ってゆく。
水平線上の海の色と島の色が同じになり、ゆっくりと水平線に溶けてゆく。
最後まで見送ってくれたカツオドリ達も離れてゆく。
今回の旅行もこれで終わりと思ったが、まだまだラッキーな出来事が。
おが丸での帰路は基本的には曇りだった。
日の入りは見えないと思っていたが、西の水平線上にだけ雲がない。
遠くの焼けた空が水平線上だけ見えていて、まるで水平線が燃えているみたいだった。
また、場所によっては溶岩の滝が流れているようにも見えた。
まるで遠くで溶岩が噴出して、島ができようとしているかのようだった。
夜遅くなるにつれ雲がなくなり、満点の星空を見ることができた。
10月19日(月)
朝起きると晴れているようだった。
昨夜のワインで若干二日酔い気味。
もしかしたら、日の出が見えたのかもしれないが、仕方がない。
前線を通過したらしく、非常によい天気ではあったが、風が強く、展望デッキは後ろ側の風がないところしかいられない。
ガスがないので伊豆諸島が見える。
そして、とうとう東京湾。
ボニンブルーの代わりに赤茶色の海。
カツオドリの代わりに羽田に降りる旅客機が飛びだす頃、旅が終わった。